におい・水虫・抜け毛を徹底解明
夏の三大トラブル「におい・水虫・抜け毛」
気になる夏、女性も気になる
汗をかくほど暑い夏。高温多湿になる季節に誰もが気になる体の「におい」。夏になるとむずがゆくなる「水虫」。頭のムレや汚れが増えて心配になる「抜け毛」。中高年の男性に多いと思われがちな症状は、女性が気になるところ。しかし、これら全てを汗のせいにしていたり、間違った予防法で他の疾患を起こしていませんか。気になる分、実際のことを知り、快適な夏が過ごせるよう、夏の三大トラブルを解明していきます。
わき
頭皮や髪にたまった汚れがにおいの原因。汚れがたまりすぎたり、ムレた状態が続くと、抜け毛に進行する可能性も。夏ばてによる栄養不足も毛髪の育毛を妨げてしまいます。 耳からのにおいは、耳垂れの場合があり、中耳炎などの耳の炎症が考えられます。中耳炎の中には、痛みや発熱を伴わない場合や、耳の異常を訴えない小さな子どもの場合は、においから判断できることもあります。 ワキガは欧米人よりも少ないと言われる日本人。アボクリンという特殊な汗が皮膚の常在細菌に分解されて、においます。しかし、ワキのにおいは人類の保存に必要だったという動物的な役割もある、奥の深い部分。
外陰部
生理的なにおいと病的なにおいがあります。朝起きた直後、緊張した時、食事の後などは誰もがにおうもの。また、糖尿病などの病気でにおう場合は、病気そのものを治療することで口臭を防ぐことができます。 ワキと同じく、アボクリン、汗と細菌でできるにおい、他にカンジダ膣炎やトリコミナス膣炎などの症状が考えられます。女性の生理時には通気性の良いショーツを選んだり、こまめにナプキンを替えて、雑菌の繁殖を抑えましょう。 夏に増える足のにおいと水虫。
1日中靴を履いた状態であれば、冬場にも気を付けたほうが良い部分。足がにおう条件と水虫が起こる条件は似ているので、においがあると感じたら、水虫を疑ってみても良いでしょう。
本当に汗のせい?
汗と皮膚の汚れが出会って、においます。
夏に気になる『におい・水虫・抜け毛』は「汗が出るから」と思っていませんか。「汗臭い」とも言われますが、お腹や背中、手足にかく汗の成分水分塩分がほとんどで、汗だけではにおいません。においの原因は『皮脂』『』『角質層』が皮膚にいる常在菌分解されたことによります。常在菌は、皮膚外敵から守るバリアのような役割をしていますが、汚れが溜まり過ぎると、このような『においを放つ』という悪さをします。
 しかし、皮膚からのにおいは、皮膚の異常を知らせるシグナルでもあります。においが強い場合は、皮膚が汚れている証拠で、感染症にかかる恐れもあるからです。
★汗をかかないことは病気である
人間は1日に700〜900mlの汗をかきます。この量は、ほぼ、缶ジュース2本半。汗をかく原因は、体温の上昇を防ぐ時(温熱性発汗)、緊張したり驚いた時(精神性発汗)、酸っぱい物や辛い物を食べた時(味覚性発汗)の3パターンがあり、体温は、水が蒸発する時に熱を奪うという性質を利用して、上昇を防いでいます。
体質的に汗をかきやすい人と、汗をかきにくい人がいますが、汗をかくことができない無汗病という生命の危険に関わる病気があるほど、汗は私たちにとって重要な存在なのです。
におわないエクリン汗とにおいの元アポクリン汗
汗は皮下組織の中にある汗腺という場所から出てきます。汗腺にはエクリン腺(大汗腺)があり、それぞれの汗腺から出てくる汗は成分が違い、アポクリン腺から出る汗はにおいの元になる場合があります。
汗をかきやすいから要注意!
長い間、頭皮を汚れたままにしておくと、汚れ細菌分解されてにおいを発します。頭皮にたまった汚れは成長させにくく抜け毛の原因にもなります。かといって、洗い過ぎもトラブルの原因
髪の毛はにおいを取り入れやすい性質を持っているため、たばこや焼肉の匂いがつきやすいのも、においを発するです。
★たまりやすいトラブルの元
頭は皮脂腺が発達していて、皮脂がたまりやすい部分。ほこりがたまると、皮脂もたまりやすくなり、汗などと一緒になってにおいを発します。
フケも原因になることがあります。フケは頭皮の老化した角質と皮膚の分解物。放置すると、かゆみや炎症を起こします。
★髪の毛のにおいは外からのにおい
髪の毛には、においを吸着しやすく、発酵させやすい性質を持っているため、たばこ、焼肉の煙の中にいるとにおいがつきます。髪の毛が痛んでいると、更ににおいやすくなるので、紫外線を浴びたり、シャンプーのしすぎにも注意しましょう。
★毛穴が詰まると毛が抜けやすい★
髪の毛が抜け落ちる、生えてこない、などの症状は汗や皮脂が分泌されたり、シャンプーのすすぎ残しがあって、毛穴がつまってしまうことにあります。毛穴のつまりは毛の成長を止め薄毛や抜け毛の原因になります。
また、夏の暑さで血行が悪くなること、ストレスも抜け毛を起こしやすくする原因。洗髪は頭皮を中心に、ゴシゴシ洗いをしないようにしましょう。
一度は気になる
口臭
暑い時期だけでなく、年中匂う事のある口臭。朝起きた時や食べ物のかすが歯に残った時などの生理的なにおいは口の中にいる細菌のせいで、誰もが持っているにおい。また、病気によって匂う場合もあります。
口の中に細菌が増えるとにおう
生理的な口臭の元は細菌。食べ物のかすが口の中に残っていると、細菌が増殖して、匂いが出てくるためです。細菌が多いということは、虫歯や歯周病にもなりやすいということ。口の中を清潔にしていれば、匂いが取れることがほとんどです。
唾液の分泌が低下すると匂う
食べ物のかすがたまりやすい場所
※歯と歯のすきま
※虫歯の治療後の合わない金属
※入れ歯
※歯周病の歯
口臭が最も強くなる時間帯は朝、起きたとき。寝ている間は唾液の分泌が低下しているため、口の中の細菌が増えるからです。緊張して口の中が乾燥すると、匂いやすくなります。
唾液は食べ物を湿らせたり、消化しやすくする働きだけでなく、殺菌作用も持っています。唾液によって口臭の元の細菌を撃退していれば、匂いは防げるということです。
息が匂う
焼肉を食べた後、ニンニクを食べた後。匂いのきつい食べ物を食べたりアルコールを飲むと、消化吸収されて、匂いの成分が血液中に混じり、肺からの息と一緒になって匂いやすくなります。
病気による場合
体の中の変化が、今までと違う口臭になる場合があります。考えられる病気や症状は、歯槽膿漏、歯肉炎、糖尿病、肝臓・腎臓のトラブル、蓄膿症、女性の生理中、妊娠中です。
糖尿病では、インスリンの分泌の低下がケトン臭となり、合わせて、歯周病も併発しやすくなります。病気による口臭は、病気その物の治療を行なえば、匂いを抑えることができます。
もともと匂いがある
ワキ
常に閉じている部分で、汗や汚れがたまりやすく、においが出やすいワキ。汗といっても、ワキにある汗腺はアポクリン腺。もともとワキは匂いのある場所ですが、アポクリン汗が、あの独特な匂いの元になっています。
日本人には少ないワキガ
欧米人と比べて、実は、日本人はワキガが少ないようです。
欧米人は遺伝的にアポクリン腺が活発に働き、お風呂に入る週間がなく、香水が発達しているために多いようです。また、日本人は匂いを気にする文化があるため、ワキの匂いにも気を使うためと言われています。
あの匂いはアポクリン汗
精神的に匂う自臭病
一度、誰かに口臭を指摘されると、実際には匂わないのに、自分は口臭があるように感じることがあります。このような場合の9割以上の人は本当の口臭はありません。誰かに指摘されたときは、たまたま一時的に匂っていただけだと考えられます。
匂いの元になるアポクリン汗。摩擦が起きやすいワキの潤滑油代わりをしているだけでなく、太古には、人類の保存のために、匂いを放して異性を呼ぶ役割をしていたとも言われています。
体質によって、アポクリン腺が活発な人はワキガになりやすいようです。ただ、アポクリン汗も皮膚にいる細菌に分解されて匂いが出るため、適度な清潔を保っていれば、匂いを減らすことはできます。
ワキガの治療
手術には、皮膚を切ってアポクリン腺を除去する方法と脂肪吸引するように、アポクリン腺を吸引する方法があります。あまりにも匂いが強く、治療したい場合に行なわれますが、病院や科によって手術を行なうところは違うので、注意して下さい。
また、手術以外にも市販の制汗剤や病院で処方される外用剤でも、匂いを減らすことができる場合があります。ワキガは見た目の変化はありませんので、何かできている時は、皮膚科を受診するのが良いでしょう。
湿気と細菌の温床
人前で靴を脱げない、脱ぎたくない・・・。今すぐ、足をかきたい・・・。夏に多い足のトラブルは女性にとって、気になるばかりか、隠れ水虫のように、気づきにくい症状があるようです。
毎日、足はコップ一杯の汗をかき、暑い夏では、靴の中は高温多湿。この状態が細菌と汗を増やし、足のにおいと水虫をつくっています。
においは角質層にあり
足の匂いの元は角質層。いわゆる、”あか”です。あかと汗が一緒になると細菌が増殖し、匂うようになります。1日中、靴を履いていれば、常に湿っている状態が続くため、足は匂いやすくなります。ちなみに、手のひらに汗をかきやすい人は、足にもかきやすいと言われます。
水虫でも痒さはいろいろ
水虫は白癬菌というカビの一種が皮膚に繁殖する病気。角質層に住み着いて、タンパク質のケラチンを食べて生きています。水虫は、温度26度前後、湿度70%以上になると活発になり、この住み心地の良い環境が、ちょうど人間の靴の中。スニーカー、革靴、パンプスなど、通気性の悪い靴はすぐに条件が整ってしまいます。
この条件は、足の裏が匂う環境と同じ。水虫は、気づかないうちに白癬菌に感染していることがあるので、足の裏が匂う時は、水虫を疑ってみても良いでしょう。
※趾間型・・・足の指の間 ※小水疱型・・・足の裏
足の指の間の皮が湿って、白くふやけたようになります。かゆみは多くありませんが、乾くと皮がむけたり、赤くただれることもあります。 土踏まずや足の外側のへりにでき、激しいかゆみを伴います。小さな赤い水ぶくれができ、水ぶくれが破れると液が出て、白くかさかさになり、皮膚がボロボロになります。
※角質型・・・足の裏全体が硬い ※爪白癬・・・爪に白癬菌が感染
角質層が厚い場所に、奥深く入り込んで白癬菌が住み着きます。皮膚が硬くなって、乾燥するとひび割れします。足の裏全体が白く粉をふいたような感じにもなります。 足の水虫が爪に感染した時、爪が白くにごり、厚くなる水虫。そのままにしておくと、爪がボロボロになってしまいます。
白癬菌は感染します
なぜ、緊張すると汗をかく?
私たちは、暑い時だけでなく、緊張した時やストレスによっても、汗をかきます。これは、なぜでしょうか。
猿はびっくりすると、木を上ります。この時、手のひらと足の裏に汗をかいて、木に上りやすくしています。人間も昔は猿でした。このなごりが、緊張をすると汗をかかせているようです。
緊張すると、交感神経が働いて汗をかかせます。エクリン腺からの汗で、主に手足にかきます。多汗症で、必要以上に汗をかく場合は、交感神経が敏感に働いてしまい、緊張していないのに、朝、起きただけでも汗が出るようです。
白癬菌は、角質層と一緒になって剥がれ落ちます。しかし、足から離れても、数週間、生きることができ、住み心地の良い環境が整っていれば、再び、人間に取り付くこともあるのです。バスマットやスリッパ、じゅうたんなどは、他の人が落とした白癬菌が感染しやすい場所。家族同士で移し合うこともあるのです。
白癬菌は足だけでなく、体の至る場所に住むことができます。例えば、稀に、足にできる水虫と同じ症状で手にかかる『手白癬』があります。頭部、胸、外陰部などにも感染することがあります。
治療は根気よく
ここ10年、薬のめざましい発展によって、水虫は完治することができるようになりました。主な治療薬は塗り薬です。水虫を絶滅させるためには、かゆみが治まっても治療を続けること。最近では、内服薬も使われるようになり、かつては治りにくかった爪の水虫もかなり良くなるようになりました。治療をする際は皮膚科で受診し、意志の指示に従って、最低、3〜4ヶ月は続けることが重要です。
途中で治療をやめてしまうと、再発することがあります。かゆさで自分が苦しまないためと、家族へ移さないためにも、治療は根気良く続けましょう。薬の他に、日常生活では、乾燥と清潔を保ち、白癬菌の繁殖と感染を防ぎます。
におい対策予防策 においを抑えると言うことは、雑菌を繁殖させないということ。しかし、過敏に反応して、清潔にし過ぎると、人間を外敵から防衛する常在菌が少なくなり、別の病気にかかるおそれがあります。余計な雑菌を増やさない方法で、気になるにおいを予防しましょう。
適度な清潔 口臭予防は虫歯予防の第一歩 足のにおい・水虫には乾燥と清潔
雑菌が繁殖すると、汗と混ざってにおいを発します。予防策は適度に体を清潔にすること。
汗をかきやすい夏は、汗をかいたらすぐに拭くことも必要です。
食べ物のカスを口野中に残さないようにすると、生理的なにおいは予防できます。カスは、歯と歯ぐきの間(歯周ポケット)、歯と歯のすき間に残りやすいので、力を入れず、細かくはブラシを動かして、取り除きます。細菌の増加も抑えるため、完全とは言えませんが、虫歯を予防することにもなります。 湿気と高温を好むにおいと水虫。1日中、靴を履きっぱなしにしないことと、細かいところまで洗うことが予防のポイント。水虫は他の人へ移さないことも必要です。
体を清潔に
頭や体はゴシゴシ洗わず、余分な皮脂や角質層、ほこりを洗います。
食後にひと工夫
食後、すぐに歯磨きが出来ない場合は、お茶や水で口の中を洗い流すと効果的。
においの強い食べ物を食べた後の息のにおいには、食事直後の牛乳でにおいの成分を包み込み、抑えることができます。
スリッパやバスマットは別々に
家族に水虫の人がいる場合、感染を防ぐためにも、足下の共有は避けましょう。床掃除もこまめに。
汗はすぐ拭き取る
タオルを持ち歩いたり、吸湿性と放湿性のある服を着たりして、肌に汗を残さないようにする。
睡眠前後の歯磨き
寝る前に歯磨きをして睡眠中の細菌を抑え、朝,起きた後に磨いて増えた最近を除去します。朝は、起きた直後、出掛ける前、どちらでも構いません。
足は丁寧に洗う
足の裏はもちろん、指と指の間、爪も丁寧に洗いましょう。
口の中を乾かさない
唾液が常に分泌されていれば、においを防ぐことができます。水分をとったり、ガムを噛んで、口の中を乾かさないように。
■ 靴の中を乾燥させる
○靴を脱ぐことが出来るときは、なるべく靴を脱ぐ。
○一日履き終わった靴はしっかり乾燥させる。出来れば、3足位で毎日、ローテーションすると良い。
○余計な汗をかかないために、足にぴったりと合った靴を選ぶ。
○ストッキングは化繊のため、靴の中がムレやすいので注意する。
歯磨きの仕方
歯ブラシはエンピツを持つような感じで軽く持つ。
細かく小刻みに動かして磨く。
【出典:ぎふ咲楽8月号より】
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