ならわしの豆知識

「季節」のならわし
  
お中元やお歳暮など季節のならわしの由来を知ることで、より一層気持ちのこもった贈り物になるのでは ?

●お中元●
中国では1年を上元・中元・下元と分け中元(7月15日)は過去の罪を償う日でした。これが仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)という先祖供養の行事と目上の人やお世話になった人に贈り物をする習慣になったといわれています。
 ・ 贈る時期
7月上旬からお盆ごろまで。表書きは、主に関西地方では「お中元」のみですが、関東地方などでは7月上旬〜7月15日「お中元」、7月16日〜立秋(8月8日頃)「暑中見舞い」「暑中御伺」、立秋以降「残暑見舞」「残暑御伺」と使い分けているようです。
 ・ 贈る相手
両親、親戚、仕事の上司、先輩、得意先など。
 ・ 贈る品物
ビール、ジュース、缶詰、洗濯用洗剤、石鹸など。
お歳暮
正月に先祖の霊を迎える祭りをするときのお供え物として、分家者や嫁いだ人が持ち寄ったものが始まりとされています。そこから正月の準備を始める年末に贈り物をするという形に変わっていったようです。
 ・ 贈る時期
12月上旬から25日頃まで。25日を過ぎたら、年始にお年賀として贈ります。
 ・ 贈る相手
お中元と同様
 ・ 贈る品物
ハム、ソーセージ、ビール、洋菓子、のり、日本酒など。
お年賀
お正月に訪れる年神(としがみ)様にその年の豊作を祈る供物としての贈り物が、お年賀の始まりといわれています。
 ・ 贈る時期
元旦から1月7日まで。それ以降、立春(2月4日頃)までは「寒中見舞」「寒中御伺」として贈っても良い。
 ・ 贈る品物
お菓子やお茶、日本酒、ワインなどの後に残らないものや、干支にちなんだものなど人気。
お年玉
年神様に供えた餅を下ろし、神様からの贈り物をみんなで分け合っていただいたのが始まり。現在では、大人が子どもに対してお金を贈るのが一般的。
 ・ 贈る相手
小学生から高校生まで。親しい間柄であれば大学生でも贈る場合も。


「贈り物」の基本

送り物は、送る側と受け取る側のマナーが成り立ってこそ良い人間関係を築けます。
基本的なことをしっかり守って、お互いに気持ちよくお祝い事や行事ができれば良いですね。

△ 添える手紙・送り状
贈り主が持参できれば一番ですが、最近では配送することも多くなっています。その場合は、手紙や葉書などで送り状を出すようにしましょう。送り状には贈り物の目的、誰から誰へ送ったか、いつ届くかなどを記載し、贈り物が着く直前に届くようにするのが礼儀。
△ セット物などの場合の品数
縁起を担ぐ意味で、慶事の時は奇数、弔事の時は偶数個にします。ペアのもの(グラスや食器)、何個かでセットやダースの場合は一つと考える。
△ 品物選び
高価過ぎるものは相手の負担になります。高齢者や小さな子どものいる家庭、家族構成に合ったものを贈りましょう。コンサートや観劇、パーティーの招待券などは複数枚贈ります。独身の場合でも2枚以上、家族がいる場合は家族分を用意します。
△ お返し・お礼
お中元・お歳暮・子どもの成長に伴うお祝いは基本的にお返しは必要ありません。お礼は遅くとも2〜3日中に。親しい間柄なら電話でも構いませんが、目上の方、改まった時は礼状を出して、感謝の気持ちを伝えましょう。
△ 贈る理由を伝える
なぜ贈られてきたのか分からない贈り物は受け取る側も困ります。贈る側は表書きや送り状で理由をはっきりと伝えることが大切。


気になる点、疑問点 

Q.  「お返し」は不要?
A. いただいた相手が目上の方や改まったお祝いの時などは、念のために礼状だけではなくささやかなお返しをして置くと良いでしょう。
Q.  昇進のお祝いは必要?
A. 同僚や上司の場合は、周囲の人のことも考えて、仲間内でささやかにお祝いする程度にしましょう。身内や個人的に親しい人などはお祝いの席を設けても良いでしょう。
Q.  喪中でもお年賀、お中元、お歳暮は贈っていいの?
A. お年賀は、自分が喪中の場合は欠礼状を年内に送付して、受けることも贈ることも控えます。相手が喪中の時はお年賀は遠慮し、1月8日から立春(2月4日頃)までの間に「寒中見舞」寒中御伺」として贈りましょう。お中元とお歳暮は受け取ることも贈ることも差し支えありませんが、先方の状況に合わせて決めましょう。
Q.  新築祝いに縁起の悪い贈り物はあるの?
A. 新築祝いには、食器などの「入れ物」が良いとされており、火災につながるものは縁起が悪いとされています。例えば、灰皿やランプ、ストーブなど。品物選びが難しい時は、現金やカタログから選べるタイプも喜ばれます。
Q.  友人・知人の開業・開店のお祝いには何を贈れば良い?
A. 店や事業所の雰囲気に合わせて贈ります。親しい間柄なら希望を尋ねるのも良いでしょう。お披露目に招かれたら、将来の繁盛を願ってお花やお酒などを持参しましょう。
Q.  快気祝いはいつ贈ればいいの?
A. 退院、自宅療養を経て全快となってから10日以内を目安に「後に残らない」ものを贈ります。いただいたお見舞の3分の1程度の品で、砂糖や石鹸、生活用品などが良いでしょう。
Q.  お中元・お歳暮などいただいた贈り物を、今後断りたい時にはどうしたらいい?
A. 相手に失礼にならないように、礼状に「ご好意はありがたいのですが、今後このようなお心遣いは無用です」と書き添えてお返しと一緒に贈ります。また、贈り物をされる覚えのないものは配送された時に受け取らないようにしましょう。
Q.  引っ越し祝いをもらったけどお返しはいるの?
A. 特に必要ありませんが、礼状を送ります。また、新居に招いておもてなしするのも良いでしょう。


知らなかった!ならわし

おせち料理の「おせち」って?
正月、五節句<人日の節句(1月7日)・上巳の節句(3月3日)・端午の節句(5月5日)・七夕の節句(7月7日)・重陽の節句(9月9日)>といった1年の節目で出されるご馳走は、全て「節会(せちえ)」などと呼ばれていました。このうち正月の節会が通称おせち料理になったのです。おせち料理には、神様にお供えしたお料理をいただくという意味と、神様を迎えている正月の間は、煮炊きしないための作り置きの料理という、2つの意味があります。
春の七草と秋の七草
春の七草といえば芹(せり)・薺(なずな)・御形(ごぎょう)・繁縷(はこべら)・仏の座(ほとけのざ)・萩(すずな)・蘿蔔(すずしろ)。1月7日に無病息災を願って「七草粥」をいただく慣習は、元来中国から伝わったものですが、正月のご馳走で弱った胃腸を整えたり、ビタミン補給をしたりという意味もあるといわれます。秋にも七草がありますが、こちらは観賞として楽しむもので萩(はぎ)、尾花(おばな)・葛(くず)・撫子(なでしこ)・女郎花(おみなえし)・藤袴ふじばかま)・桔梗(ききょう)です。
節分と豆まき
節分の意味は「季節を分けること」で、もともと「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日を節分といいましたが、現在は春の節分だけを「節分」と呼びます。豆まきは災厄を鬼に見立てて追い払う儀式で、節分の日(旧暦では大みそか)に、翌日の「立春」(旧暦では正月)に向けて行いました。この二つが結びついて現在の形になっているようです。
ぼたもちとおはぎ
実は2つは同じものです。ぼたもちは春の彼岸(ひがん)に、おはぎは秋の彼岸に食べるものです。ぼたもちは「牡丹」の花に見たてたもので、家庭によって違いはありますが、牡丹の花が萩の花より大きいので、ぼたもちの方が大きめに作られるようです。
土用は年4回?
土用といえば一般に夏のイメージ。丑(うし)の日に、うなぎ料理を食べて夏バテに備えようという習慣があります。が、実は土用は年4回。「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前18日間のことです。中国の五行思想に基づいて、1年を分けようとしましたが、春は木、夏は火、秋は金、冬は水となり土の入る余地がなくなったため、それぞれの季節に18日間だけ土の支配する期間を作ったといわれています。
彼岸と盆
彼岸はご先祖様に会いに行く儀式で、墓参りをします。盆は自宅にご先祖様をお迎えする儀式で、仏壇に様々なお供え物をします。どちらもご先祖様を供養する行事ですが、会いに行くかお迎えするかの違いがあります。
冬至の日のおまじない
冬至(12月22〜23日頃)の1日は1年で一番昼が短く、夜が長くなります。この日はカボチャを食べて柚子湯に入ると、冬に風をひかずに過ごすことができるという言い伝えがあります。昔は冬の間野菜が収穫できない為、夏に取れたカボチャを保存しておき、野菜不足を補っていました。また、柚子は皮に含まれている精油などの効果により、血行を促進する上、乾燥しがちな冬の肌荒れ予防になるといわれています。
【出典:Clife】
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