結核について
〜長引くせき、それは結核かもしれません〜
遠い昔に不治の病であった「結核」は、豊かな食生活や医療の進歩により、急速に減少しました。しかし、結核は今でも国内最大の「感染症」であり、
感心の薄さや情報不足から、受診や診断などの対応が遅れ、集団感染を引き起こす恐ろしい病気です。

<結核ってどんな病気?>
 結核は、せきやくしゃみにまじった結核菌を吸い込むことで感染する病気です。
 通常、結核菌が体内に入っても、免疫の働きで多くの健康の人は発病しません。しかし、結核菌は強い菌で、死滅することなく、休眠状態で体内で
 生き続けます。戦前の日本が、結核菌の温床であった時代の影響で、現在50歳代の半数、60歳代の約6割が結核菌を体の中に持っていると言わ
 れます。特に糖尿病、がんなどの病気を持つ人は発病しやすく、注意が必要です。また、20〜30歳代の若い世代でも結核にかかる人が増えてい
 ます。これは、無理なダイエットや不規則な生活により身体の抵抗力が弱まっているうえ、活動範囲が広く、さまざまな年代と接触する機会が多いこ
 とが要因です。結核は、どの年代にも流行する恐れのある病気です。

<結核に感染したらどうしよう>
 家族や友人、職場の人で発病された方が身近にいたら、一刻も早く医療機関で検査を受ける必要があります。もし感染していても発病を防ぐために
 薬を服用することで結核は必ず治すことができるといわれています。

結核予防のポイント
★長引くせきは赤信号
 初期症状はかぜとよく似ており、市販のかぜ薬で対応しがちです。かぜをこじらせたような症状(せき・たん・微熱・胸痛・寝汗)が2週間以上続くとき
 は、早めに医療機関で受診しましょう。実際にこのような症状が1ヶ月以上続く人からは、結核菌が見つかる割合が高くなっています。

★うつらぬうちにBCG接種
 BCG接種には、結核菌から身体を守り、発病を抑え、症状を軽くする効果があります。結核予防法の見直しにより、平成15年4月から、小・中学生
 のツベルクリン反応検査・BCG接種が廃止されます。今後は、特に乳児期の早い時期(3ヶ月〜1歳)に確実に接種することが重要となります。
 (町では、乳児健康診査と併設してツベルクリン反応検査を実施しています)

★進んで受けよう健康診断
 ほとんどの結核は病巣が肺に現れることから、1cm以下の小さな肺巣もうつし出せる胸部レントゲン撮影は、結核の早期発見には極めて有効です
 最近、何年も胸部レントゲン撮影を受けていない高齢者の方から、重症の結核が発見されるケースも増えています。職場検診、病院、また毎年町で
 各地区を巡回している結核レントゲン検診など定期的な健診が大切です。特に、平成15年からは、勤務している方も受診しやすいよう夜間の開催も
 計画していますので上手に利用しましょう。

★心身ともに抵抗力をつけよう
 普段から栄養バランスのよい食事、十分な睡眠、上手なストレス解消、適度な運動など、日頃から健康に気を配り、発病しない強い身体をつくってお
 きましょう。外出から帰ったら、うがいや手洗いも大切な習慣ですね。寝たきりや体が弱いなどの理由で高齢者の全ての方が、自発的に健診を受け
 られるわけではありません。高齢者本人が気付かなくても、かぜをひいたような状態が続いていたり、普段と様子が違うと感じたら、ぜひ結核の健診
 を受診できるよう配慮してください。高齢者の健康を気づかう周囲の温かい心と、結核の動向に関心を持つことが予防には最も有効です。
ご意見・ご質問は保健福祉課保健係 72-2317(内線307)まで
広報しらかわ4月号 『こんにちは 保健師です』より
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