衣類のお手入れ・収納術
衣類をきれいに保つための日常のケアや収納方法。
衣替えを手際よく進めるための日頃のお手入れや気遣いをきちんとしておきたいもの
衣類のチェックリスト
白いTシャツがピンクになって困った
お気に入りのセーターが縮んでしまった
シャツ一枚のアイロン掛けなのに時間がかかってゆううつ
せっかくアイロンをかけてもすぐシワになってしまう
黒いシャツにタオルの細かい糸くずが付いて白っぽくなってしまった
しまってある靴下がバラバラになって探すのが面倒
お気に入りのワンピース、クロゼットに掛けていたのにシワが・・・
お 洗 濯 編
準備します
1. 取り扱い絵表示の見方
 必ずJIS(日本工業規格)による取り扱い絵表示が付いています。原則としてこの表示通りに扱えば、衣類を傷めずに済みます
2. 仕分けをしよう
 全自動洗濯機で洗ったら白い服がピンクに、とか黒い服に細かい糸くずが・・・。ということのないように、取り扱い絵表示を見て、色落ちする物、手洗いする物は、必ず分けて洗いましょう。複数の洗濯物入れを用意し、服を脱ぐ時に仕分しておけば手間がかかりません。
※かごがいっぱいになったら洗う、と決めておくと、効率よく洗濯ができます。
3. 洗う前のチェック
 洋服の表面についたゴミ、髪の毛などは洗濯前にブラシをかけて取っておきます。デリケートな素材や黒い衣類は裏返して洗濯ネットへ。ファスナー、ボタンは閉じ、ほころびは繕っておきましょう。
洗います
1. 全自動洗濯機の設定
 一般的に、全自動洗濯機は汚れ落ちの良さ、洗濯物の乾く速度を優先しがちなので、通常の洗濯コースでは、洗う時間が長く設定されている傾向。洗う時間は7〜10分にし、汚れのひどいものだけを長めに。脱水のし過ぎはシワが取れにくくなる原因になるので気を付けましょう。
2. 「手洗い」ってどんな洗い方?
 本来は手で押し洗いや振り洗いをします。ただ「手洗い」表示が付いた衣類も、全自動洗濯機の「手洗い(ドライ)コースなら洗えます。ネットに入れて、洗濯物が動き過ぎないようにします。
洗濯ネットが大きい場合は、ネットの余った部分を絞りましょう中の洗濯物が安定します。
干します
1. 脱水後すぐに干す
 脱水後の衣類を放って置くと、選択ジワや色移りの原因になります。脱水後はすぐに干しましょう。さらに「形を整える」「振りさばいたりたたいたりしてシワを伸ばす」「干す場所は日当たりより風通しを重視」。これらを守れば、アイロン掛けが楽になり、型崩れや色あせも防げます。
2. 型崩れなく早く乾かすには
 ワイシャツやブラウスは、肩幅に合った厚みのあるハンガーで干すと型崩れしません。ニット類やトレーナーは、ダランと伸びてしまわないように工夫して掛けましょう。

ポケットのあるものは裏返しに、ジーンズは筒状に干すと早く乾きます
専用の平干しネットを使う 二つ折りにして
ハンガーに掛ける
さおを使う時は
袖を掛ける
スカートはピンチで
ループ部分を挟めば、
生地に跡がつきません
仕上げます
 アイロンはかける衣類の繊維に適した温度にセットします。混紡品の場合は、アイロン温度の低い方に合わせましょう
 右記の絵表示が付いていたら色落ちしないハンカチなどで当て布をしましょう。当て布にはアイロン掛けによる「テカリ」を防いだり、微妙な温度調節をする効果があります
※ハンカチを当て布に使えば、ハンカチのアイロンかけも同時にできて一石二鳥!
 「ドライ」はスプレー糊やアイロン仕上げ剤などを使う時、化学繊維製品(ポリエステルなど)を掛ける時、綿素材に霧を吹きかけて掛ける時に使います
 「スチーム」はウール・ニット製品のシワを伸ばしたり、ふんわりと形を整えたい時に使いましょう
 霧吹きやスプレー糊を使う時はムラにならないように衣類の表面から20a程、離して掛けましょう
 半乾きでのアイロン掛けは、表面の生地を傷めます。湿気が生地の中にこもるのでやめましょう
 少量のハンカチならシャツなどを掛けた余熱を利用できます
シャツのアイロン掛け
6. 後ろ身ごろをヨークから3〜5cm下のところで折り、折り山はアイロン台からはずして置きます
1. シャツを背中から見るようにして右袖部分をアイロン台に置きます 7. ヨークを掛けやすいように手で整え、襟は立てます。ヨークから襟回りをぐるっと掛けます
2. 右カフスの裏からしっかりアイロンをかけましょう 8. 左見ごろを重ねたまま、すそから肩に向かって一方向に掛けます
3. カフスはつぶさないようにして、剣ボロを整えアイロンで上から押さえます 9. ポケットは外側から内側に向けて掛けます。右身ごろをGと同じ要領で掛けます
4. 袖全体は肩に向かって一方向に掛けます。シャツを表に返して、左カフスと左袖を同じ要領で掛けます 10. 前身ごろをはずして後ろ身ごろを出しタック部分を整え、ヨークからアイロン横幅分のタックを押さえます。サイドに背タックが2本ある場合は、左身ごろ、右身ごろがそれぞれ終わった時にタックを掛けます
5. 襟は表からしっかりと!縫い目を引っ張りながら端から中心に向かって掛けると、襟先にシワが寄りません 11. 第1、3、5ボタンを掛けたら、長袖、半袖が分かるようにたたみます
シ ミ 抜 き 編
汚れの種類別シミ抜き法
油性
1. 衣類の下にタオル(汚れても良いもの)を敷く
2. 透明の除光液を綿棒に付け、軽くたたいて汚れをタオルに移す
3. 汚れが取れたら、シミ抜き用洗剤(シャンプーや台所洗剤でも可)をシミ全体に薄く塗る
水性
1. 衣類の下にタオル(汚れても良いもの)を敷く
2. 台所用洗剤(中性洗剤)を汚れの部分に塗りたたく
水性・油性どちらも10分後には洗濯機で!(始める前に色落ちしないか必ずチェックを!)
襟や靴下の頑固な汚れを取るには
1. 白物と色落ちしやすい物は分けます
2. バケツに40℃以下のぬるま湯と酵素入り洗剤を入れます
3. 衣類をムラなく浸して30分〜2時間置きます
4. 洗濯機に移して洗います(他の衣類と一緒に洗っても良い)
※襟や袖口の汚れは、液体中性洗剤を直接塗り、なじませてから洗濯機へ。塗布専用洗剤があれば便利です。また、泥や砂の汚れには、石けんが効果的!
外出先での応急処置
. 1.  シミは時間がたつと繊維に染み込み、落ちにくくなります。気付いたらすかさず処置しましょう。
粘った汚れ・・・バター、チョコなどはティッシュやハンカチで摘み取る!汚れをこすって広げない!
液状の汚れ・・・ティッシュに汚れが付かなくなるまで吸い取らせる!
2.  お茶やお酒など水性の汚れは、水を含ませたハンカチでたたくだけでかなり落ちます。
ドレッシングやカレーなど油性の汚れは、水を含ませたハンカチに石けんを少しつけ、シミをたたきます。仕上げに、水だけを付けたハンカチでもう一度たたき、石けんを取り除きます。
油性汚れ・・・石けんを少し付けて!
※帰宅後にもう一度きちんと処理しましょう
★時間のたったもの、古いシミ、「手洗い不可」の場合
クリーニングに出す方が安心で確実。いつ、何が付いたか、どんな処理をしたか伝えると、落ちる確率が高くなります。
収 納 編
上手な整理術
しまい方のコツ
 衣装ケースや、タンスの引出しの大きさに合わせ、同じ種類のものは、たたみ方を統一します。しまう時は手前からと決めておくと、平均的に使えます。
 また、ニット類のハンガー収納は型崩れのもとに。必ずたたんで、タンスの引出し、衣装ケースなどに収納します。
 デリケートなシャツやブラウスなどは、たたむ時、タオル、紙を適宜に挟めば、シワが付きにくくなります。しまうときは、なるべく重ねずに。重ねて収納する場合は、重いものを下に、軽いものを上にします。
 たたみシワができたら、入浴後、お湯を抜かずに浴槽の上に一晩吊るします。急ぐ時はハンガーに掛けたままスチームアイロンの上記を当てた後、ドライヤーの冷風で湿気を飛ばして冷やします。
整理グッズの活用
 靴下やネクタイ、ハンカチなどの小物は浅い引出しへ入れます。市販の整理グッズや空箱などで、種類別、用途別に区切っていくと必要なものをすぐ取り出せて便利です。
 書類ケースを使えば、シャツを1枚ずつ収納することができ、シワがつきにくくなります。
クロゼットの使い方
 不要な服は整理し、押入れにしまったり、季節はずれの衣類はクリーニング店の保管サービスに預けたりして、まずスペースを確保。ハンガーをゆったり並べるとシワになりにくく防虫効果も高まります。
 収まり切らなければ、市販の収納グッズで上着の肩をずらして掛けたり別のポールを取り付けて丈の短い衣類を分けるといった工夫をします。
目的別の収納で必要グッズをワンセットに
 「スキーの帽子が見つからない!」「ゆかたの帯や紐をどこにしまったかわからない!」 そんな経験皆さんありませんか?
 オフシーズンの衣類は、小物と一緒にまとめて収納しておくと、いざという時にとても便利です。
衣類を長持ちさせる為に
日光に当たらない風通しのよい場所に
 衣類には直接日光に当たらない風通しの良い場所が一番!日焼けやカビ、虫の害などのトラブルを避けるためにも気を付けたい事です。湿気のこもりやすい押入れにしまうなら、衣装箱、引き出しの一つ一つに防虫剤を入れて、密封するくらい徹底した方が安心です。
ハンガーラックやクロゼット
 むき出しのハンガーラックは便利だけど要注意! 長時間保管すると衣類の日焼けや蛍光灯やけに。やむを得ない場合はズっポリと布で覆い遮光します。
 クロゼット内はは、どうしても湿気がこもりがち。そこにストーブや給湯器などの燃焼ガスが進入してたまると、ナイロンや綿、麻などの植物系の繊維の染料が分解され、色あせてしまいます。市販の
除湿剤をクロゼット内の両隅に置いておきましょう。定期的に扉を開けて空気を入れ替えることも大切です。
害虫予防は「清潔」「通風」「除湿」が大切
 繊維を食べる害虫は、室温15℃以上、通気性が悪く湿度の高い環境が大好き! 通常は3月〜11月頃に活動しますが、機密性の高いマンションは、冬も油断大敵です。 好物は羊毛、カシミヤ、アンゴラなどの獣毛や絹、皮革の動物性高級素材ですが、皮脂、食べこぼし等の汚れが付いていると、化学繊維まで食べます。
 衣類とその保管場所は常に清潔に。風通し良く、カラリとした状態に保つことが大切です。
防虫剤の選び方
 防虫剤は成分を確かめ、1種類に統一すると安心。ピレスロイド系以外は2種類以上入れると化学反応を起こし、衣類にシミを作る恐れが・・・。使う分量や取り替え時期は、説明書の指示に従いましょう。
●防虫剤の種類と効果
種類 特徴 向く衣類
ナフタリン 効き目がゆっくり持続 出し入れの少ないフォーマルウエアなど
ショウノウ 最も歴史の古い防虫剤
香りが良い
和服、絹製品
パラジクロルベンゼン 金糸、銀糸、ラメはダメ! ウール、絹、毛皮製品
ピレスロイド 無臭、他の防虫剤
との併用もOK!
衣類全般
防虫剤の使い方
 衣装ケース、引き出しは各ケース(段)に防虫剤を入れます。防虫ガスは空気より重いので、衣類の一番上へ。衣類をゆったり収納しておくと、ケースの隅々まで行き渡り効果的です。 また、引出しの底に防湿、防虫効果のある新聞紙を敷くのもいい方法です。 新聞紙の上に白い紙を敷くとインクが付きません。
使いやすくて便利な収納用品
ハンガー内ラック  シャツ用 ミラーハンガー
 主に天然木と不織布で出来たシャツ専用ラック。1枚ずつ計20枚収納できます。重ねないのでたたみジワが付かず風合いを損ないません。一目で色や柄がわかり、コーディネートのしやすさ、取り出しやすさも魅力。ほこりを防ぐカバー付き。  脱いだばかりのジャケットをちょっと掛けたり、しまい込むのが面倒な使用頻度の高いものをまとめたりするのに便利。 約6着掛けられます。全身鏡が目隠しの役割をしてくれ、リビングや玄関先に置いてもオシャレ。場所を取らずにキャスター付きなので移動が簡単。上棚に小物も置ける優れもの。
ハンガー内ラック  チェスト 押入れ上段ボックス
 シャツ専用ラックと同じシリーズ。引出しが5段あり仕切り付きなので靴下や下着など細かいものを整理するのに最適です。  押入れの上段が機能的な衣装棚に大変身! セーターやシャツを並べる棚やハンガーが造り付けられたコンパクトな押入れ用ボックス。ハンガー棒は前後にスライドが出来て衣類の掛け外しがスムーズに。2つ並べれば押入れがクロゼット風になります。
カバー付き回転ハンガー 押入れハンガー
 半畳のスペースに約50着をしまえ、収納量を最優先する場合におすすめ。回転させて必要な服を探せます。整理ベタな人でもとりあえず掛けるだけでいいのでお手軽。ホコリ防止のカバー付き。  スチールパイプ製の押入れ用ハンガー。手前は横向き、 後ろ側は縦向きと2列に掛けられ、押入れの奥行きを利用。幅は伸縮式なので空間や掛ける量に合わせられます。
【出典:Clife2005年5月号】
Since : 2002.3.1 Copyright 2000-2005 地域ホームページ製作実行委員会 All Rights Reserved.